第182回:ピックアップニュース「介護・保育・障害者施設、一体運営可能に」
第182回はニュースを取り上げます。
政府の規制改革推進会議は20日、介護、保育、障害者などの分野を超え、複数の福祉施設を一体的に運営できるようにする案を提起した。今後所管する厚生労働省と本格的な検討に入る。複数の事業所のDX(デジタルトランスフォーメーション)などを進めやすくし、より質の高いサービスを提供できるよう規制緩和で後押しする。 同日開いた医療・介護分野の作業部会で議論した。介護など福祉の現場は人材不足が深刻化している。規制改革推進会議は全国の福祉関係施設のDXの加速や人材を効果的に活用するマネジメントの徹底、経営の合理化が必要とみる。 経営能力のある人材が管理者に就くことで、複数の施設へのIT(情報技術)の導入やより効率的な施設運営が進むと見込む。食事など施設内の各種サービスを迅速に一体化できるとの期待もある。 現行制度では、介護などは施設や事業所ごとに管理者を置く必要がある。これまでは複数の施設を同一の社会福祉法人が所有することができても、同一の管理者を置くことは難しかった。介護施設の場合、同じ敷地内や近隣にある施設の管理業務を兼務する場合にも大きな制約がある。
参考記事: https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2208/30/news164.html
「介護福祉ビジネススクール 松田耕一のTOP OF LOCAL」ナビゲーター
専門はマーケティング。もともとは通販会社でゴリゴリのマーケティングをやっていましたが、親の病気や介護をきっかけに、介護福祉の業界に携わるようになりました。マーケティングの視点から介護福祉事業を分析していきます。